予防接種後、一定の期間の間に種々の身体的反応や疾病がみられるこ
とがある。予防接種後に異常副反応を疑う症状がみられた場合、これを
健康被害とよんでいる。健康被害の起きる要因としては、予防接種その
ものによる副反応の場合の他、偶発的に発症または発見された疾病が混
入することがある(紛れ込み事故)。ただし、実際には原因をあきらかに
することが困難な場合が多い。
副反応をおこさないためには病気の多い年齢や季節を避けて接種する
こと、接種前既存疾患を発見しておくことが重要である。このため接種
前の体温測定、予診や予診票による健康状態のチェックが行われている。
しかしワクチンの改良が進んだ今日でも、また予診を十分に行っていて
も、予防接種により予知できない重篤な副反応や後遺症は起こりうるの
で、予防接種に携わる者は副反応とその対策に関する知識を持つことが
必要である。